
サーキュラーエコノミーを軸に仕組みづくりをする人のための対話と事業伴走のプログラム
「Circular Economyブートキャンプ in 浜松」は、2020年より浜松市で始まった起業家支援の活動です。
サーキュラーエコノミーを軸に事業を起こそうとする人が、志を同じくする仲間と本質的な対話を重ね、仕組みづくりを共に考えるためのプログラムを提供しています。 この体験を通じて、集まった参加者同士が価値観を共有する仲間となり、連携して地域の循環型経済を実現することを加速していきます。

プログラムの内容
プログラムの背景
近年、持続可能性やエシカル消費を主軸にした事業が増えていますが、一方で表層的なマーケティングやブランディング戦略でSDGs等を謳う事業も目立つようになってきました。しかしそれでは、一過性の責任感や流行で終わってしまう可能性があります。これを打開するためには、多くの起業家がサーキュラーエコノミーを思考し、新しいビジネスモデルを生み出すことが重要なのです。そこで私たちはプログラムを通じ、ビジネスモデルづくりに挑戦する人を伴走していきます。
プログラムが提供できること
・サーキュラーエコノミーを軸とした事業のケーススタディ配信
・仕組みづくりに役立つフレームワーク学習の場
・参加者同士が学び合い、壁打ちをし合う機会
・専門人材によるビジネスモデルの壁打ち
・いつでもアクセス可能なオンラインコンテンツ&コミュニティ
プログラムの開催場所・参加費
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開催場所:浜松市内の施設を予定しています。
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プログラムへの参加は無料となります。
※但し、プログラム開催場所までの交通費やプログラム開催中の食費などは各自で負担となります。

コンテンツ
半年間のプログラムでは、様々なアプローチで事業伴走をします。さらなる詳細は説明会にてお話しします!



『つどう』
『はなす』
共通の価値観や悩みを持つ仲間と出会う
・説明会の実施
・オフ会への参加
・コミュニティへの参加
(オンライン・オフライン両方)
循環のあり方を考える、視野を広げる
・ケーススタディ
・ワークショップ参加型対面勉強会
・オンラインでの進捗共有
『仕組みをつくる』
ビジネスモデルに関する悩みや課題を
解決していく
・ビジネスモデル構築の伴走、相談会
・仮説検証の壁打ち

参加起業家のストーリー

井上雄太さん
サーファー、整体師、セレクトショップ「みんなの店」運営予定
自然と人をつなぐセレクトショップ
事業内容: 「自然にお返しする」をコンセプトに、環境負荷の少ない商品や地球と調和したライフスタイルを提案するセレクトショップを準備中。商品の購入金額の一部は自然環境への還元に充てられ、作り手の想いやストーリーが伝わるアイテムを厳選して紹介していく予定 。
学びと変化:
「第一回目では“サーキュラーエコノミーとは何か”を学ぶことから始まり、まだ曖昧だった自分のやりたいことが、回を重ねるごとに徐々に具体化していきました。最終的には、応援してくれる人や伝えたい世界観までイメージできるようになり、仲間や講師のサポートのおかげで、自分の想いを事業という形に落とし込む大きな一歩になりました。」

鳥居大資さん
鳥居食品株式会社 代表取締役
食で人とまちをつなげる
事業内容:
「食堂」を拠点に、人と地域のつながりを再生させるプロジェクトを推進中。地元のソースメーカー「トリイソース」の背景を活かし、ただ食事を提供するだけでなく、文化・記憶・人の想いが交わる場としての食堂の可能性を模索している。
学びと変化:
「“Why”に立ち返るセッションがとても印象に残りました。事業の手段や方法論ばかりを考えがちだった中で、“そもそも自分はなぜこれをやるのか?”という根本の問いを改めて突きつけられたことで、原点や価値観がクリアになり、今後の行動指針が見えてきました。」

池上利也さん
パーマカルチャーデザイナー
つながるコミュニティを育む庭
事業内容:
「つながるコミュニティガーデン」は、孤立を防ぎ、人と人とが自然な形でつながりあえる居場所を目指す取り組み。家庭菜園、子どもや高齢者の交流スペース、困ったときに頼れるネットワークなど、都市の中にある小さな循環型の暮らしを実践していく。
学びと変化:
「ピッチに向けた準備では、短い時間で伝えるために、自分の中にある“本当に言いたいこと”と 向き合う必要がありました。限られた言葉で伝えるトレーニングは、想像以上に濃く、自分の奥にある想いを掘り出してくれるものでした。ピッチを通して、自分の軸や事業の核心がより明確になったと思います。」

三田愛さん
株式会社UPDATER 社員
サステナブルな暮らしのヒントを届けたい
事業内容: 株式会社UPDATERが運営するポータルサイト「I'm UPDATER」をはじめとするサービス開発を担当 。生活者がより良い選択ができるよう、環境や社会課題に関する情報・商品・アクションの“気づき”を日常に届けることで、暮らしのアップデートを促している。
学びと変化:
「今回が3回目の参加でしたが、新しい職場で取り組んでいるサービス開発を、外の視点から見つめ直すことができた貴重な機会でした。日々の業務から離れ、他の参加者と対話し想いや戦略を言語化する中で、サービス開発上の課題が整理されていきました。リフレクションとしても非常に有意義でした。」
ポータルサイト「I'm UPDATER」

久米秀幸さん
三遠南信クリーンエイドフォーラム代表
ごみ拾いを、楽しみながら続ける文化に
事業内容:
「プロギング浜松」として、ごみ拾いとジョギングを組み合わせた新しい地域清掃スタイルを普及中。イベントやワークショップを通じて、誰もが気軽に参加できる環境活動を広め、“楽しさ”を軸に地域の美化と健康づくりの両立を目指している。
学びと変化:
「“n=1”を基本にした顧客志向の考え方が特に印象的でした。これまで感覚的にやってきた発信も、誰に何をどう伝えるかという視点で見直すことができ、マーケティングやコミュニケーションの具体的な手法として取り入れられそうだと感じました。伝え方の重要性を改めて実感する機会になりました。」

野本廣子さん
会社員
コンポストで、家庭から循環をつくる
事業内容:
「全家庭にコンポストを!」を合言葉に、家庭の生ごみを捨てずに土に還すライフスタイルを広めるべく活動中。コーヒーかすや生ごみを資源として活かし、地域や個人が小さく循環をつくれるような暮らし方を提案している。
学びと変化:
「小さなことでも、コツコツと続けていくことで社会に貢献できると気づけました。循環型社会は一人ひとりの行動の積み重ねでつくられるもの。講座の中で、そうした視点と励ましをもらえたことがとても大きかったです。」

宮田 通恵さん
テラワキ株式会社代表取締役
犬と人が安心して暮らせる街をつくる
事業内容:
犬と共に暮らす家族が、安心して散歩や外出 を楽しめるように。浜松市を拠点に、街にやさしい「犬のトイレ」インフラを整備する構想を立ち上げ中。愛犬家としての視点から、暮らしとまちの在り方を問い直す挑戦が始まっている。
学びと変化:
「感覚的に動いていたこれまでの自分に、計画や構造を持たせるきっかけになりました。プログラムで得たフレームワークを通じて、事業の方向性が明確になったと感じています。頭と心が整理されたような感覚でした。」
こんな方におすすめです!

以下のレベルやステージにいる人を対象にしています
・既存の社会・経済・消費などの仕組みや構造に疑問を持ち、アイデアを事業化することや、新しい仕組み作りのプロセスそのものに関心がある。
・ 社会性とビジネス性を兼ねたビジネスモデルに関心がある。
・ 地域の社会課題にアンテナを張っている。人によって言語化のレベルに差があったとしても、起こしたい変化やインパクトが比較的はっきりしている。
・ サーキュラーエコノミーについては詳しくはないものの、新しく触れる概念に関心があり、調べたり自分で勉強する意欲がある。

プログラムを支えるチーム
参加者たちの伴走を行う伴走チーム
参加者の伴走は今回のプログラムのために選抜された、Circular Economy ブートキャンプ事務局の伴走チームが担当いたします。思考や対話を刺激するファシリテーションや言語化を助ける壁打ち、時には叱咤激励を交えてしっかりと寄り添いながら本プログラムを走らせる伴走チームの面々については、別途説明セッションでご案内いたします。

三塩佑子
全体統括
プログラムコンテンツ設計

ローカルファシリテーター
対面勉強会のコーディネート
プログラムアシスト
現地浜松市での対面伴走・壁打ち

ゲスト講師
起業に必要な考え方やフレームワークに関するワークショップ
事業相談・壁打ち
運営団体

Circular Economy ブートキャンプ事務局
起業家に寄り添ったブートキャンプを提供するため、Circular Economy ブートキャンプ事務局は、起業家育成プログラムの運営経験を持つチームメンバーで構成されています。本プログラムを通して起業家一人一人が変化と成長を実感し、各人の事業が加速していくことを目標とし、プログラムの運営を行なっていきます。
主催団体
浜松ウォーターシンフォニー株式会社は、2018年4月1日より西遠処理区の下水道施設の運営を行っていま す。その中で浜松市での循環型社会の構築や地域活性化に貢献するため、この地域で今までになかった課題 解決の手法を生み出す起業家の支援・育成が必要と考え、本プログラムの運営支援を行います。

